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松本 佐保

SAHO​ MATSUMOTO

国際政治史学者
Historian of International Relations
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Profile

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国際政治と宗教の関係を研究、キリスト教を中心にユダヤ教やイスラム教との関係、また神道や仏教との比較など、これらが国際関係に及ぼす影響に関心があります。2019年のローマ教皇来日時は、多くのメディアから取材を受けました。22年4月に共著本The Vatican and Permanent Neutralityを米国の研究者と共に刊行、「バチカンの核兵器政策と日米関係」の章を担当しました。

角川財団主催「バチカンと日本」プロジェクトにも関わり、ここ数年シンポジウムでの登壇、「ローマ教皇と昭和天皇」関連ではNHKスペシャルやニュース番組に出演、間もなく角川から新書『教皇と天皇(仮)』出版予定。2022年2月末以降ロシアによるウクライナ軍事侵攻、また2023年10月以降のイスラエルの対ハマス戦争は国際政治を揺るがしています。前者案件で22年にテレビ出演や記事を出し、後者は23年に新聞インタビュー、ラジオやテレビ出演しました。そして24年11月は米大統領選挙、トランプが再度有力候補になる中、21年刊行『アメリカを動かす宗教ナショナリズム』が再注目され、イスラエル問題は米国の宗教的内政問題とし新聞等に寄稿しました。この様に宗教問題が国際情勢で存在感を見せる中、NHK教育テレビ番組「こころの時代」(6人の専門家が宗教と国際政治について討論)に出演。

 

24年1月に「ミラ宗教文化研究所」を設立、まだ本格的な活動は行っていませんが、ミラ(Mira)とはラテン語で「素晴らしい、不思議な」という意味です。

 

 

Since the recent release of new historical documents on the pontificate of Pius XII (1939 – 1958) at the Vatican Apostolic Archives, I have been researching on Vatican-Japan relations using these new materials and making new discoveries.

I have been interviewed by two US-based media organizations about my new discoveries, including the fact that the Vatican had helped Japanese people who had been left in the former colonies to return home. In particular, some Japanese people who were taken by the Soviet Union to Siberia and interned were rescued by the Catholic priests under the arrangement of the Vatican. I am publishing a new book entitled 'Pope Pius XII and the Emperor Hirohito' (Kadokawa) in September 2024 using these new Vatican new documents. 

Profile

神戸生まれ。

88年聖心女子大学卒業(歴史学)学士。90年慶應義塾大学大学院文学研究科・修士号。

96年英国ウォーリック大学大学院・国際政治史博士号(PhD)。

イタリア政府給費留学生として、バチカン使徒文書(機密文書)館で調査、ローマ教皇研究を行う。名古屋市立大学大学院・人間文化研究科・教授を経て、現在、日本大学・国際関係学部・教授。

専攻は国際政治史・比較文化論(英米日、イタリア、バチカン政治・外交・文化史)。

著書

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著書

2024

2024年4月『バチカンに眠る日本の記憶』角川文化振興財団刊行 

角川財団バチカンと日本プロジェクトの報告書 

>「バチカンと日本100年プロジェクト」​

2023

2023年9月『文化外交の世界』日本の研究者と共同刊行 桑名映子編著(山川出版) 

山川出版

​Amazon

 

2022

2022.4 米国の研究者と共同刊行

The Vatican and Permanent Neutrality, eds. by Marshall Breger

and Herbert Reginbogin, Lexington Books, April 2022

(Saho Matsumoto, Chapter 12 - Vatican's /

Holy See's Approach to Nonproliferation: The US and Japan)

Rowman & Littlefield

Amazon

 

2022.3.10『激動期のアメリカー理論と現場から見たトランプ時代とその後―』

日本の研究者と共同刊行 山岸・岩田編著(大学教育出版)

​>Amazon

 

2021.3.2『移民・難民・マイノリティー欧州ポピュリズムの根源』(彩流社)

羽場久美子編

第二部・四章『EUの対移民・難民政策とキリスト教諸教会の役割』担当​​

2021

2021.2.4『アメリカを動かす宗教ナショナリズム』(筑摩新書)

松本佐保著  ≫筑摩書房

書評

​2021.4.10(日経新聞)

​(キリスト教新聞)

2020

『共生社会の再構築Ⅲ―国際規範の競合と調和―』(法律文化社)

大賀哲・ 中野涼子・ 松本佐保編著  ≫法律文化社

『バチカンと国際機関―グローバル・ヒストリーとしての宗教と国際政治の考察―』

坪井・瀧井・白石・小田編『越境する歴史学と世界文学』(臨川書店)

第Ⅱ部63~79頁「バチカンと国際機関」≫臨川書店

2019

『バチカンと国際政治―交錯する宗教と国際機構』(千倉書房)

書評

2019.6.15(日経新聞)

2019.6.30(産経新聞)

2019.10.28(ラテン・アメリカ協会)

2019.8.11(毎日新聞)

2016

『熱狂する「神の国」アメリカ』(文春新書)

2013 

『バチカン近現代史』(中公新書)

論文掲載

2022.3

松本佐保著『米国におけるカトリック保守の形成』

同志社大学一神教学際研究(>JISMOR

2022.3

松本佐保著の書評 

池端蕗子著『宗教復興と国際政治――ヨルダンとイスラーム協力機構の挑戦』

(『京都大学イスラーム世界研究』第15巻(>KIAS Bulletin vol.15

2021.3.31

『カトリック大統領』バインデンの困難な船出(外務省)

世界の動きを見つめ、日本のビジョンを語る、国内唯一の外交専門誌『外交』Vol.66

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『日経フィナンシャル』日曜版コラム

「知の旅、美の道〜Journey to Liberal Arts」の連載

6週間に1度の寄稿(2023年3月~現在) 

2024年以降の記事

2024.2.11

商船を攻撃するフーシ派、中東に二重の宗教対立

2024.3.31

スコセッシ、映画でかなえたカトリック司祭の夢」2024.5.19

キリスト教の見地からみた米大統領選

防衛省の自衛官のための週刊『朝雲新聞』

コラム毎月第3木曜日掲載

2021.9.28 「AUKUS の波紋」

2021.8.26 「グレート・ゲームのアフガニスタン」

2021.7.22   「環境問題と人権問題のジレンマ」

2021.6.24   「ポスト・コロナのデモクラシー連帯再構築」

2021.5.27   「イスラエル・パレスチナ紛争再燃」

2021.4.22 「英国の連合王国解体の危機」
 

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